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株式会社いせんの3つの取り組み

雪国の知恵を文化に昇華

この地域には、8000 年も前から現在に至るまで、人々が生活してきた歴史があります。世界的な豪雪地域、その暮らしは不便で大変と思われるかもしれませんが、それは20 世紀になってからの話。長きに渡って、雪という資源を活用し、営まれてきた豊かな暮らしと知恵を紹介し、文化に昇華させることを目指しています。

雪国の新しい魅力を掘り起こす
「ゆきがた」

「雪国暮らしの研究所」が中心になって、雪国ならではの食や過ごし方、宿内外で楽しめるアクティビティなどを、SNS やタブロイド紙で紹介しています。タブロイド紙『ゆきがた』は春夏号と秋冬号、年に2回の発行。「ゆきがたLINE」や専用のサイトでは随時、雪国への旅の魅力を発信しています。「ゆきがたLINE」ではメンバー募集中。

雪国の文化を探り、伝える
「雪国暮らしの研究所」

一年の半分は冬。そんな雪深い土地で培われた暮らしの知恵、特に「食」の世界を発信しています。オンラインチャンネルでは、研究所員が食の生産現場を訪ね、食べて感じたことを動画やブログで紹介。雪国の何気ない日常、長年受け継がれてきた伝統の味を、新しい視点で提示します。

雪国を世界に伝える
「雪国観光圏」

雪国を世界に伝える「雪国観光圏」
2008 年に「雪深いこの地域の特徴を世界に発信していこう」と、新潟、群馬、長野の3県7市町村で始まった民間主導の広域観光圏です。地域が100 年後も輝くために、スキーや温泉に頼るのではなく「雪国」の価値を掘り起こし、磨き上げることが目的です。ずっと守りたい地域の食を認定する「雪国A 級グルメ」、雪国観光圏をつなぐ古い街道や山岳をルートとして設定し、旅を喚起する「スノカントリートレイル」、「SAKURA クオリティ」で宿の品質認証を行っています。

雪国食文化研究所

松之山の「ひなの宿ちとせ」、湯沢の「雪国の宿高半」、「HATAGO 井仙」の3つの旅館が、雪国の食文化を守り、伝えるために立ち上げました。地域の食文化を地域の産業にすること、地元で埋もれている資源を掘り起こし、広く人々に伝えることで、大きな流れを生み出し、持続可能な産業に育てていくことを目指しています。